暮らしのこだわり

季節の花を飾る~紫陽花

こちらボストンでは紫陽花は夏の花。初夏から咲き始めて、我が家の庭の日陰のところでは8月に入った今でもまだ青々と咲いてます。残念ながら日向のところは色が変わってきていますが、この色の変わっていく過程も紫陽花の楽しいところ。私の義母は、秋から冬にかけて枯れかけた紫陽花を我が家の庭から切って持っていきます。そのままの色でドライフラワーとして冬の間もつからとのこと。くすんだアンティークな色合いの紫陽花も確かに素敵です。
庭の草むしりをしながら、この日陰に咲いていた鮮やかなブルーの紫陽花を見つけ、切り花として飾ることにしました。アイスコーヒーでちょっと一休みの間も、紫陽花鑑賞を楽しんで、のども心も潤します。季節を感じる幸せな一時です。
切った紫陽花は水揚げの悪いことで有名です。ミョウバン水につけるとか、切り口にミョウバンをすりこむとかの方法がありますが、私は熱湯に30秒ほどつけてから室温の水の入った花瓶に移すという、ブリティッシュガーデナー大先輩の義母の言う通りにしています。確かに長持ちします。
紫陽花は私の亡くなった母の大好きな花でした。亡くなった後に今の家に越したので、絶対紫陽花は植えようと決めていました。紫やピンクや写真のような濃いブルー、そして色々な形の紫陽花がありますが、私が選んだのは一番日本でも見かけるあの青の紫陽花です。NIKKOという品種です。我が家のNIKKOは毎年きれいなブルーの花を咲かせて、日本や母を思い出させてくれます。